嘉手納弾薬庫の不発弾保管庫で爆発　自衛官4人搬送との情報　沖縄県読谷村［現場付近のGoogle マップ］ (2025年6月9日)

　沖縄県読谷村の米軍嘉手納弾薬庫地区内にある陸上自衛隊管理の不発弾保管庫で9日午前11時過ぎ、爆発が発生した。不発弾処理隊員にけが人が出て、4人が搬送されているという情報もある。

嘉手納弾薬庫地区内の爆発現場とみられる場所へ向かう米兵ら＝９日午後１時５４分、読谷村（宮城貴浩撮影）

　防衛省関係者によると、隊員らは不発弾処理作業のための準備をしていた際に、何らかのものが破裂したという。

事故があった現場付近の写真＝９日、沖縄県読谷村（比嘉大熙撮影）

　ニライ消防本部嘉手納消防署によると、9日午前11時17分に「小規模爆発があり、火災はない。けが人が4人いる」と119番通報があった。けがの程度は、1人が手の指に熱傷があり、ほかの3人は耳に違和感があると訴えている。4人とも歩行可能で、会話もでき、命に別条はないという。ニライ消防による消火活動はない。
　読谷村は詳細は情報収集中として、現時点で住民の避難を呼びかけていないと明らかにした。現場は村親志という。
　県によると、延焼とさらなる爆発の可能性は低いという。不発弾保管庫は県が所有し、自衛隊が運用している。
　現場近くの葬儀場関係者は本紙取材に「正午前後に救急車の音が聞こえた。爆発音は聞こえなかった。

普段から不発弾処理が行われているが、その処理音も聞こえてこない。今は普段通りで、騒がしい感じもしない」と話した。

読谷村座喜味から米軍嘉手納弾薬庫地区の爆発事故現場方面（中央奥）を望む＝9日午後2時10分（ドローンで撮影）

　1972年の沖縄の日本復帰以降、自衛隊が県内の不発弾処理を担っている。自衛隊の処理に伴う爆発事故はこれまでなかった。
【現場付近のGoogle マップ】　https://maps.app.goo.gl/Hdd1Xu4Jhz53TyHY6

嘉手納弾薬庫の不発弾保管庫で爆発　自衛官4人搬送との情報　沖...の画像はこちら >>

嘉手納弾薬庫地区内の爆発現場とみられる場所へ向かう米兵ら＝９日午後１時５４分、読谷村（宮城貴浩撮影）">