刻まれているのは、戦禍が奪い去った24万2567もの命。死の瞬間を知る人さえなく、遺骨になっても帰れなかった幾多の生きた証し。
誰もが、誰かの子であり、親だった。きょうだいと笑い合い、祖父母と語らう日常があった。その名を呼び、手に触れなでて、誓いを立てよう。新たな戦争遺族に、私たちはならない。
 戦後80年となる2025年は、沖縄県糸満市摩文仁の「平和の礎」建立から30年の節目でもあります。沖縄タイムスは、10日時点で礎に刻銘されている全24万2567人の氏名を同日から22日にかけて、毎日4ページずつ計52ページにわたり掲載します。
 沖縄県によると、刻銘対象は県出身者の場合、沖縄戦を中心に1931年の満州事変に始まる十五年戦争の期間中か、日米両軍による沖縄戦の降伏調印式があった45年9月7日からおおむね1年以内に県内外の戦争が原因で亡くなった人。県外や外国出身者については、沖縄戦に関連して亡くなった人たちです。
 出身地別の内訳は、沖縄県14万9674人、県外7万8303人、米国1万4011人、英国82人、台湾34人、北朝鮮82人、韓国381人。県提供の名簿を基に、掲載順を一部再構成し、常用漢字でない文字は独自に作成しています。
実際の紙面はこちらから
 問い合わせは沖縄タイムス社会部、電話098(860)3552(平日午前11時~午後6時)、メールshakai@okinawatimes.co.jpまで。
掲載スケジュール(予定)
※地域名は旧市町村の表記が含まれているものもあります。

【6月10日】
国頭村、大宜味村、東村、今帰仁村、本部町、伊平屋村、伊是名村、伊江村、名護市
 
【6月11日】
名護市(続き)、恩納村、宜野座村、金武町、石川市、具志川市、与那城町、勝連町、うるま市、読谷村、嘉手納町、沖縄市
【6月12日】
沖縄市(続き)、北谷町、北中城村、中城村、宜野湾市
 
【6月13日】
宜野湾市(続き)、西原町、浦添市、那覇市
【6月14日】
那覇市
 
【6月15日】
那覇市(続き) 、豊見城村、 東風平町、具志頭村、玉城村、知念村
 
【6月16日】
知念村(続き)、与那原町、大里村、南風原町、糸満市
 
【6月17日】
糸満市(続き)、仲里村、具志川村、久米島町、渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、南大東村、北大東村、平良市、城辺町、下地町、上野村、伊良部町、宮古島市、多良間村、石垣市、竹富町、与那国町、北海道
 
【6月18日】
北海道(続き)、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都
 
【6月19日】
東京都(続き)、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府
 
【6月20日】
京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県
 
【6月21日】
愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、台湾、北朝鮮、韓国、アメリカ
 
【6月22日】
アメリカ、イギリス
「平和の礎」に刻まれた24万2567人 沖縄タイムスで毎日掲...の画像はこちら >>
編集部おすすめ