野球教室が開かれるのは毎月2回。フットサルコートで、当たっても痛くないように、ベースボール5用の軟式ボールを使う。5月18日にあった教室では参加者が2チームに分かれ約90分間汗を流した。
石垣市出身の高良さんはかつて石垣島の少年野球チーム、真喜良サンウェーブのスタッフとして、小学生時代の平良海馬投手(西武)らを指導した。3年前に南風原に移住。近年は野球やソフトボールの競技人口の減少に危機感を抱き、普及に力を入れる。
指導で心がけているのは、褒めて伸ばすこと。「野球やソフト、ベースボール5の基本動作は皆一緒。最初はできなくて当然。大人の暴言なども野球の競技人口が減少する原因の一つだと思う。
高良さんは、投げる動作を教える際、頭の後ろに腕を回しながら体全体をゆっくりひねりながらボールを投げてみせた。「体全体を使わないと遠くにボールは投げれない。でも、とても難しいんだよ。ゆっくりやってみようね」
子どもたちは終始笑顔でボールを追いかけ、大人たちは「ナイスプレー」の声で盛り上げた。シーホース監督の徳田亜美さん(33)は「私もソフトボールの選手で、幼い頃はバレーにも打ち込んだ。ボールと触れ合う楽しさを通じて、ソフトや野球を目指す子どもが出てくればうれしい」と語った。
津嘉山幼稚園に通う當銘輝大(らいと)さん(5)を連れて参加した、父の大吾さん(37)は「野球の楽しさを理解して集中力も磨いてほしい」と期待していた。
シーホースの活動や野球教室の詳細は、高良さんのフェイスブックから。
