国頭村辺土名の沖合1キロで10日午後10時半ごろ、サンゴの一斉産卵が確認された。昨年の大規模白化で壊滅的な被害を受けたとされる場所で、撮影者らはサンゴの広がる豊かな海の復活に期待を寄せた。

 水中カメラマンの長田勇さん(61)=那覇市=が水深3メートルの海域で、ミドリイシの仲間の枝サンゴから精子と卵子の入った「バンドル」と呼ばれるカプセルが放出される様子を撮影した。
 昨年の大規模白化で7割が死滅したといい、生き残ったサンゴが産卵したことに、撮影協力したダイビングショップ「Sea Life」の森友秀さんは「早く元通りの生き生きとしたサンゴ礁になってほしい」と話した。(社会部・塩入雄一郎)
 
(写図説明)死んだテーブルサンゴの中で生き延びた枝サンゴから放出されたバンドル=10日、国頭村沖(長田勇さん撮影)
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