沖縄県宜野湾市の琉球GLOCALサービス(山元淑乃、プラタップ・アロック両代表)が5月、外国人を主なターゲットとしたシェアハウスを那覇市曙にオープンし、入居者を募集している。専門学校や日本語学校で学ぶほか、特定技能で働く外国人の応援をうたう。
管理と支援を担う「クリエイティブコンセント」社の岩井沙弥花さんは「地域の一員として安心して日本で暮らせる環境を提供したい」と意気込む。(社会部・又吉嘉例)
 外国人の居住支援に取り組む一般社団法人「住みまーる」が協力。家主との間にトラブルが発生した際、外国人を受け入れる企業や学校がその解決に協力することを確認する「協力書」があれば、入居費用が安くなる仕組みを導入した。
 築48年のアパートをリノベーションしたシェアハウスは5~7平方メートルの個室が12室とLDK、シャワー室とトイレで構成。個室は天井高が約3メートルあり、圧迫感はない。各個室に洗面台とベッド、LDKに冷蔵庫と調理設備を備え、屋根付きの駐輪場もある。家賃は2人部屋で1人当たり共益費込みで3万5千円から。
 「住みまーる」などによると、県内では外国人が部屋を借りたくても、外国人向け物件が少なかったり、外国人であることを理由に断られたりする問題がある。山元代表は「外国人労働者が担う部分が大きい産業もある。せっかく日本、さらに沖縄を選んでくれたのだから、地域で受け入れ、共存しなければいけない」と強調。
 岩井さんも「管理しながら外国人の部屋の使い方やニーズを学びたい」とより良い生活環境の提供を目指す。「将来、人生を振り返った時に楽しかった思い出の場所になってほしい」と笑顔で話した。

 入居の問い合わせはクリエイティブ社、電話098(975)5969。
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外国人の労働者や学生を応援するシェアハウス 那覇市曙にオープン 12個室と共用のLDK、月3万5千円から
1~2人向けの個室を案内する岩井沙弥花さん
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