「これはキュウリか、ゴーヤーか」。沖縄県名護市古我知の山城啓さん(80)は4月上旬にJA資材センターでキュウリの苗3株を購入し、菜園に植え付けた。
5月に開花し、下旬には結実。実が長さ約43センチまで大きくなったが、山城さんは頭をひねる。「キュウリを植えたはずなのにゴーヤーになっている」
 6月2日に知り合いの育苗関係者に見てもらうと、「これはキュウリの新品種の『シャキット』」と言われ一安心。
 食べられると聞いてシャキットを切ってみると、「ぎっしりと肉厚でキュウリの香りが辺りまでしている。だけど皮は固いようだ」と山城さん。16本を収穫した。「香りが強いけど皮が固いので三枚肉とキュウリのウブサー(煮込み)に良いのかもしれない。キュウリが日に日にゴーヤーに似てきたのは不思議で、驚いた」と笑顔で話した。
 シャキットの隣にはゴーヤー棚もあり、10本ほどぶら下がっていた。(玉城学通信員)
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キュウリ苗を買ったはずが「これはキュウリか、ゴーヤーか」 育苗関係者に聞いて判明、新品種「シャキット」 ぎっしり肉厚の実に強い香りと固い皮
輪切りにしたシャキット
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