沖縄の結婚式では祝儀1万円が相場。近年は物価高騰の影響で、結婚式の費用も値上がりし、祝儀だけでは新郎新婦側の負担が大きくなり、挙式を諦めざるを得ない場面もあるという。
チュチュは自己負担を抑えるために、祝儀の代わりに会費制のプランを提案している。参列者の人数や式場によって会費の金額が変わり、那覇市のロワジールホテル那覇では200人以上だと1人1万5千円、200人未満だと1人1万7千円の会費になる。
予算350万円の結婚式に200人が参列した場合、これまでの一般的な式だと150万円ほどが両家の負担になっていたが、会費制にすることで負担を抑えられるという。参列者は祝儀袋や新札を用意する必要もない。
チュチュは昨年から会費制の結婚式を提案。15日に初めて、宮城さん夫婦がロワジールホテル那覇で式を挙げた。式には約180人が参列。予算約400万円に対して会費で約300万円が集まった。
宮城さん夫婦は2022年12月に結婚したが、金銭面などを理由に結婚式を挙げていなかった。2人は会費制を利用したことで「式の計画が立てやすかった。
新郎の父、宮城学さん(53)は「祝儀1万円の文化が変わるきっかけになるのでは」と話した。参列した上地皓介さん(25)は「祝儀袋が必要なかったので、準備が楽だった。自分が結婚式を挙げる際の選択肢の一つに考えたい」と語った。
