沖縄タイムス社主催の「『手話でつながる新しい世界』学校巡回プロジェクト」が18日、うるま市立中原小学校で開かれた。受講生4千人が学ぶオンライン手話教室を運営する藤乃さん(37)=豊見城市出身=が、聴覚障がいによる生活の不便さや、互いに助け合うことの大切さを伝えた。
補聴器を外すと、ほとんどの音が聞こえなくなる「ろう者」の渡辺博和さん(41)も登壇。補聴器を付けても後ろからの音が聞こえにくいとし、「肩を軽くたたくか、前に回って手を振るといった合図があると気付きやすい」と説明した。
五十音を指で表す「指文字」を習った児童は自分たちの名前を披露し合った。藤乃さんは「聴覚障がい者は手話で話しかけられるととても喜ぶ。少しずつでも手話を覚えてほしい」と呼びかけた。 (デジタル編集部・照屋剛志)