沖縄県内で、沖縄本島や周辺離島で航空便を運航する琉球エアーコミューター(RAC)は20日、国土交通省大阪航空局から厳重注意を受けたと発表した。飛行前の整備作業で、法的に必要な整備記録を複数作成していなかった。
軽微な整備については整備記録を作成しなくていいと誤った解釈をしていたという。ただ、一部の社員は必要であることを認識していたにもかかわらず、是正措置が取られないまま、不適切な行為が繰り返し行われていた。

航空機の整備記録を作成していなかったことなどについて謝罪する琉球エアーコミューターの山田賢哉社長(右)と浦崎直哉取締役整備部長=20日、沖縄県那覇市の同社

 2016年から少なくとも900点の整備記録漏れがあった。
 RACへの厳重注意処分は4点。①法的に必要な整備記録に不備があったこと②機体整備マニュアルを参照して整備しないといけないにもかかわらず、マニュアルの確認を怠っていたこと③整備記録書類を確認せずに法的な最終確認を実施していたこと④一部の整備作業で、航空機出発前に作成しないといけない整備記録を出発後に作成していたこと―などが確認された。 RACは国土交通省に対して、7 月 11 日までに再発防止策を文書で報告するという。
 
RAC、飛行機の整備記録作成せず 是正されず繰り返し少なくと...の画像はこちら >>
航空機の整備記録を作成していなかったことなどについて謝罪する琉球エアーコミューターの山田賢哉社長(右)と浦崎直哉取締役整備部長=20日、沖縄県那覇市の同社">
編集部おすすめ