[ヒットのたまご](288)沖縄物産コーディネイター 池村博隆
 南風窯(ふぇ~がま)の陶工・大城美里さんとアクセサリー&雑貨工房RENIMELT(レニメルト)代表長濱梢子さんは昨年、南風原町商品展開力強化支援事業に参加し、異業種連携で「守守(しゅしゅ)」を立ち上げ、沖縄で愛され続ける「守り神シーサー」をモチーフにしたピアスやストラップ、ネックレスなど「身に着けるシーサー」の商品化に挑みました。
 突き詰めたのは「極小」。
アクセサリーパーツとして扱うには3センチ以下の縮小サイズが必要で、さらにアクリル樹脂に頼らないシーサー職人がつくる本物の「焼き物シーサー」にこだわりました。
 美里さんは、型枠調達に時間を要し、さらに型抜きの難題にぶつかりました。「上薬の加減や成形など、ルーペ(拡大鏡)での細かい手仕事に心が折れそうになった」と話します。梢子さんもルーペを購入し、穴の深さの調整や金具付けなど試行錯誤の作業に没頭しました。
 2人の極小シーサーは、幅17ミリ、高さ12ミリ、2グラムで世界に一つ、唯一無二の「身に着けるシーサー」が完成しました。地元南風原町の「琉球かすり」とコラボした「極小シーサーと絣のマースストラップ」も好評です。沖縄のキラーコンテンツである「シーサー」が極小になったことで多様なシーンに活用できる汎用性を秘めた付加価値アイテムが誕生しました。
 【メモ】販売店・レニメルト、南風原町字津嘉山533。電話050(8883)6394。詳細はこちら(https://shushu-okinawa.com)から。
極小「身に着けるシーサー」 細かい手仕事に心が… 本物の「焼...の画像はこちら >>
編集部おすすめ