【糸満】「慰霊の日」を前に糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で22日、沖縄全戦没者追悼式の前夜祭があった。約330人が参加し、黙とうをささげた。
琉球舞踊の奉納では、沖縄平和祈念像を制作した故山田真山さんの娘で「琉球舞踊無憂華の会」家元の山田多津子さん(85)=うるま市=が世界平和を祈って創作舞踊「寂静じゃくじょう」を披露した。
 山田さんは「父は息子2人を沖縄戦で失っており、『戦争は相手への憎しみから始まる』と常日頃から口にしていた。世界では戦争が絶えず、相手を敬う心を持ってほしい」と訴えた。
 前夜祭では、沖縄協会の清水治会長が「私たちは現在の生活が尊い犠牲の上に築かれたことを忘れてはならない。戦争への反省と世界平和への決意を新たにしたい」とあいさつした。(南部報道部・国吉聡志)
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相手を敬う心を持って 沖縄全戦没者追悼式の前夜祭 糸満市摩文仁で世界平和を祈る
世界平和を願って創作舞踊「寂静」を奉納する、「琉球舞踊無憂華の会」家元の山田多津子さん=22日夜、糸満市摩文仁・沖縄平和祈念堂
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