いくさー、せーならん(戦争はしてはいけない)-。シンガー・ソングライターの海勢頭豊さんと民謡グループ「でいご娘」が22日、那覇市久茂地のタイムスホールで歌を通して平和への思いを発信した。
海勢頭さんは楽曲「月桃」などで知られる。戦没者の鎮魂と平和への願いが込められ、子どもたちにも歌われている。幕あいでは「沖縄戦で家族全員が亡くなった家の跡地で 、月桃の花を見たことが曲が生まれたきっかけだった」と話した。
でいご娘は「艦砲ぬ喰ぇー残さー」などの代表曲を歌った。沖縄の言葉で「あなたも私も艦砲射撃の食いのこし」と沖縄戦を生き延びた人々を表現した同曲は幅広い共感を呼び、50年以上歌い継がれている。
リーダーの島袋艶子さんは「平和であるように、みんなで頑張りましょう」と語りかけた。
来場した東江角治さん(38)は「曲の前に説明があったので分かりやすかった。海勢頭さんのトークも面白く、2組の思いが伝わった」と話していた。
コンサートは、慰霊の日に合わせて沖縄タイムス社が19~22日に開催した「ピースミーティング2025」の企画で行われた。
(社会部・真栄里泰球)
