「いつかは一緒に仕事をしたい」と考えていた生眞さんと怜奈さんは、それぞれ勤めていた仕事を辞め、一念発起して魚人丸を始めた。怜奈さんの実家はテレビ番組などで取り上げられたこともある宜野湾市の「真栄原鮮魚店」で、2人は怜奈さんの両親の下で修行を積んだ。
こだわったのは「鮮魚店がない」「高齢で買い物に出にくい」「忙しい家事育児の家庭」などの需要がある地域に「自分たちから出向く」こと。今は中城村、北中城村、西原町を中心に回っている。行く場所のニーズに合わせて陳列する商品を変える。
12日、中城村の奥間公民館前に店を出すと、体操を終えたお年寄りらが次から次へと店を訪れた。「ここは酢みそあえといなりが人気なんです」と怜奈さん。「元気ねー?」「今日はどれにします?」となじみの客とユンタク(おしゃべり)しながら怜奈さんが接客。生眞さんはネタをさばきながら売れていく商品をせっせと追加した。
今はまだ店を出す場所や日時が不定期で「なんでこの前はいなかったの」と聞かれることも。
生眞さんは「地域に親しまれ、必要な人に喜んでもらえる店にしたい」と意気込む。怜奈さんは「大変だけど『おいしかった』と言ってもらえると、やっぱりうれしい」と笑顔を見せた。
魚人丸の問い合わせは怜奈さん、電話090(3792)9463。出店場所などはインスタグラム(https://www.instagram.com/gyozinmaru_nakagusuku/)から。

