沖縄県内の女性に対する不同意性交致傷罪に問われ、懲役7年の実刑判決を受けた在沖米海兵隊の被告(22)は判決後も、終始落ち着いた様子を見せた。判決は「高度の信用性が認められる」と被害女性の証言を認めた。
米軍の性暴力を追及する市民からは「良かった」と一定評価する声が出た。(社会部・豊島鉄博、城間陽介)
 午後2時56分、水玉模様の青いシャツにグレーのズボンを 身に着けて入廷した被告。判決を言い渡されると一瞬体をのけぞらせたが、その後は判決理由をじっと聞いていた。
 「服役生活の中で反省を深め、社会に戻った時には同じような罪を犯すことなく、長らく平穏な生活を送ることを願っている」と小畑和彦裁判長から伝えられると被告は「オケー」と、淡々と返答した。
 これまでの公判では性犯罪被害者への配慮が必要な場面もあった。公判2日目の今月3日、被害女性は法廷と別室を映像でつなぐビデオリンク方式で証人尋問に臨んだ。事件後、対人恐怖症に陥り、仕事にも支障が出ていると明かした。
 声を詰まらせ、審理が中断される場面もあった。関係者によると、約5時間に及ぶ証人尋問に臨んだ女性に、代理人弁護士の付き添いはなかった。
 この日の公判を傍聴した米軍の性暴力問題を追及している親川裕子さんは、女性の訴えが認められたことを評価しつつ、「被害者の法廷での証言が負担にならないよう、司法には今後も最大限の配慮を検討してほしい」と語った。
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