沖縄県名護市の名護岳で25日早朝、市内の野鳥愛好家の細川太郎さんが、やんばる地域の固有種で国の特別天然記念物ノグチゲラの雌の成鳥を撮影した。名護岳での雌の成鳥が確認されるのは今年初めて。

 周辺では最近、ノグチゲラが求愛や威嚇のため木をつつく「ドラミング」の音が確認されており、2月に確認された雄によるものか、別の個体のものかが注目されていた。
 細川さんの撮影により、ドラミング行為はこの雌によるものとほぼ特定された。細川さんは「2月の雄の発見地とも近く、繁殖が行われた可能性もあるのでは」と期待した。
 やんばる地域の野鳥保護に取り組む同市の渡久地豊さんは「名護岳ではノグチゲラの定着が着実に進んでいる」と評価。一方「地上で餌を探す習性のある雄はマングースに捕食されやすく、今回、雄は定着せず繁殖できなかったとみている。安定的に定着するには名護以南でのマングース駆除が急務だ」と指摘した。(北部報道部・前田高敬)
天然記念物ノグチゲラの成鳥 沖縄・名護岳で雌を撮影 愛好家「...の画像はこちら >>
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