周辺では最近、ノグチゲラが求愛や威嚇のため木をつつく「ドラミング」の音が確認されており、2月に確認された雄によるものか、別の個体のものかが注目されていた。
細川さんの撮影により、ドラミング行為はこの雌によるものとほぼ特定された。細川さんは「2月の雄の発見地とも近く、繁殖が行われた可能性もあるのでは」と期待した。
やんばる地域の野鳥保護に取り組む同市の渡久地豊さんは「名護岳ではノグチゲラの定着が着実に進んでいる」と評価。一方「地上で餌を探す習性のある雄はマングースに捕食されやすく、今回、雄は定着せず繁殖できなかったとみている。安定的に定着するには名護以南でのマングース駆除が急務だ」と指摘した。(北部報道部・前田高敬)