総務省消防庁の速報値で、沖縄県内では熱中症で16~22日の1週間に98人が搬送され、3人の死亡が確認されている。県によると、県内で熱中症の疑いで死亡したのは40代~70代の男性3人だった。
沖縄本島地方は19~26日の8日連続で熱中症警戒アラートが発表されている。県は不要不急の外出を避けるなど予防策を講じるよう呼びかけている。
 1人目は70代男性。那覇市消防局の管内で19日、歩道横に設置されたベンチの上に横たわって動かなくなっているのを警察が発見した。救急隊が到着し、胸骨を圧迫したが、すでに体は熱く、心肺停止の状態だったという。
 2人目は41歳男性。21日、本部町今帰仁村消防組合消防本部管内の歩道沿いの草むらに倒れているのを通行人が発見し、119番通報した。救急隊の到着時には、明らかな死亡兆候を確認したという。
 3人目は64歳男性で、那覇市消防局の管内で22日に発生。自宅の屋上で日光浴中に心肺停止したと119番通報があり、ドクターカーが駆けつけたが、その場で死亡を確認したという。
 県内は5月1日から6月22日までに計402人が熱中症で救急搬送されており、昨年度の同期間(183人)の二倍となっている。
 県は「熱中症警戒アラート」が発表された場合、不要不急の外出を避け、昼夜を問わずエアコンをつけるなど予防策の徹底を呼びかけている。

 特に、遊びに夢中で水分補給に意識が向きにくい子どもや暑さやのどの渇きを感じにくい高齢者は注意が必要だと強調。(1)こまめな水分補給(2)炎天下を避ける(3)風通しを良くする(4)健康管理-の頭文字「こ・え・か・け」の合言葉で見守ることが大切だとしている。(デジタル編集部・篠原知恵)

(資料写真)沖縄県庁空撮
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