琉球舞踊真境名本流2代目家元の真境名由苗(まじきな・よしなえ、本名仲間苗子=なかま・なえこ)さんが死去したことが27日分かった。同流によると、26日に脳出血のため、ハワイ・ホノルル市内の自宅で亡くなった。
95歳。
 1929年、那覇市生まれ。戦後の沖縄芸能の復興に大きな足跡を残した故真境名由康さんの四女で幼い頃から舞台に立ち、54年に沖縄タイムスの新人芸能祭で「ベスト・テン」に選ばれるなど注目された。結婚を機にハワイに移ったが、定期的に沖縄へ通い、弟子の指導を続けた。主な創作作品に「海のちんぼーらー」「いちゅび小」「乙女笠」「辻花」「藍千鳥」などがある。
 同流の真境名律弘3代目家元は「8日にリモートで稽古をしていただいたばかりで、突然の知らせに驚いている。由康先生、由苗先生の芸を正確に次世代に伝えていきたい。ご冥福をお祈りする」と悼んだ。
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