6月23日は、沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」でした。戦後80年の節目に、沖縄中が鎮魂の祈りに包まれ、平和への誓いを改めて強くしました。
沖縄タイムス+プラスでは、県内各地で取材している記者たちが記事を出稿。慰霊祭や「平和の礎」参拝などの様子を、夜明け前から更新し、慰霊の日の1日を追いました。
不戦の決意を込めた特別紙面
23日は特別紙面を編成しました。
日米の戦闘によって「鉄の暴風」が吹き荒れ、おびただしい命が奪われた沖縄。生き残った住民たちが、焦土となった故郷に散らばった遺骨を集め、激戦地だった糸満市米須に「魂魄の塔」を建てました。県内で最初の慰霊塔です。
今、塔から見上げる空には艦砲の弾道でなく、星の光跡が降り注いでいます。
特別紙面を包む大判写真には、いつまでも平和が続いてほしいという祈りを込めています。
沖縄タイムスでは平和の礎に刻銘された犠牲者の氏名を全て新聞紙面に載せるプロジェクトを実施しました。13日かけて毎日4ページを掲載。22日に全52ページがそろいました。沖縄タイムス本社ビル1階では完成した紙面が張り出され、訪れた人たちが足を止めて見入っています。
牛島司令官の辞世の句、日本軍中央が改ざん
沖縄戦を指揮した日本軍第32軍の牛島満司令官が自決する前の1945年6月18日に大本営に送った「辞世の句」が、軍中央によって書き換えられていたことが分かりました。
書き換えは本土決戦へ向けた戦闘継続と国民の戦意高揚を図るのが目的でした。日本軍に詳しいノンフィクション作家の保阪正康さんは「牛島司令官の決別電報の改ざんが明らかになるのは初めてだ」と話しています。
ジャングリア開業まで1カ月
7月25日の開業まで1カ月を切った新テーマパーク「ジャングリア沖縄」。運営するジャパンエンターテイメントは渋滞対策などの記者会見を開きました。今後も新たな動きが出てきそうです。
参院選に向け討論会
沖縄タイムスと琉球放送(RBC)は7月20日投開票の参議院選挙の立候補予定者3氏による討論会を開催しました。各氏は、経済や安全保障など幅広いテーマで議論を交わしました。
来週から7月に入り、夏本番を迎えます。気になる天気は気象予報士の崎濱綾子さんのコラム「うちなぁ季節めぐり」をご覧ください。
今週のデジ編チョイスはデジタル編集部の照屋剛志が担当しました。