Nanaironoteの(左から)仲嶺良盛、トカシキマコト、Niina、HOMARE(提供)
音楽家HOMAREが中心となってさまざまな演奏家やシンガーとコラボレーションする音楽YouTubeチャンネル「Nanaironote(ナナイロノート)」が、7月18日(金)午後7時半から、沖縄県北谷町のライブハウス「MOD’S」で初ワンマンライブ「カリーさぁVIVA!!」を行う。ウチナーグチで歌うカバーソングや緻密(ちみつ)に作りこまれた映像作品が話題を呼び、海外公演も重ねるNanaironote。
Nanaironoteの作品のスクリーンショット(元リンク)
一口メモ:ナナイロノート
沖縄の才能あるミュージシャンや魅力ある文化、美しいロケーションを、音楽と映像で世界に発信することをコンセプトに2018年始動。YouTubeチャンネルの登録者は約7万人、総再生数1500万回超(2025年7月時点)。2024年1月からはギターのHOMARE、ボーカルのトカシキマコト、ボーカルのNiina、唄三線の仲嶺良盛の4人をコアメンバーとして、多くのミュージシャンらと共に作品を作り続けている。YouTubeチャンネルへのリンクはこちら。
ファンに向けたライブを定期開催へ
Nanaironoteの(左から)唄三線の仲嶺良盛、ボーカルのNiina=6月、北谷町内
-今回の初ワンマンライブはどのような経緯で実現することになったんですか?
HOMARE 普段はイベントやフェス、企業案件のライブに出演することが多いのですが、一般の方が入れない場合もあるんですよ。ファンの皆さんと直接会えるライブを定期的に開催したいという気持ちで今回のライブを主催しました。
-ライブの見どころを教えてください!
Niina ワンマンライブということもあって、メンバーのプライベートな一面もどんどん見せていきたいと思います。
仲嶺 二部構成になっているんですが、幕間にメンバーごとのコーナーを設けます。僕は古典音楽を演奏します。
「映っているもの全てで沖縄を知れる」
-Nanaironoteの始まりはどういうきっかけがあったんですか?
HOMARE もともとバンドとして活動していたんですけど、ボーカリストが変わったり、バンドが解散したりすることによって音楽の一貫性が保てなくなるジレンマがずっとありました。ギタリストである自分を軸にアーティストとコラボすることで、「自分にしかできない独自の活動」をしたかったという背景があります。共演するアーティストの魅力を知ってもらうだけでなく、その人自身の活動に役立ててもらいたいという思いも強いです。
NanaironoteのHOMARE=6月、北谷町内
ー動画の撮影場所にもこだわりがあります。やんばるの森や識名園、中城城址など、自然と文化の両面から沖縄の魅力を発信し、過去には沖縄建築賞を受賞した建造物をロケ地とすることで「音楽×建築」のようにジャンルの垣根を超えた表現も手掛けましたね。
HOMARE 音楽や歌だけではなく、ロケーションや衣装、楽器を含めて、映っているもの全てで沖縄を知れるチャンネルであることを意識しています。
―コラボをきっかけにNiinaさんはNanaironoteに本格加入することになりましたね。
Niina Nanaironoteとして活動するようになってから、お客さんによりしっかりと歌を届けたいというプロ意識が芽生えました。ステージを見てくれた人に元気を与えたり、ハッとしてもらえたり、涙を流してもらえたりという、何かしら良い影響を与えられるアーティストになれたらと思っています。
「継続は力なり」 でバズった18本目の作品
―着実に知名度を上げてきている印象です。
HOMARE 始めた当初は、いろんな才能あるアーティストとコラボして、映像のクオリティを高くすればチャンネル登録者はすぐ100万人に行くんじゃないかって思っていたんですよね(笑)。
―それでも粘り強く継続したから今があるんですよね。
HOMARE 転機となったのは、18作品目に宮城夏鈴さんをボーカルに迎えて、ディズニー映画「アラジン」の主題歌「A Whole New World」を沖縄方言バージョンで歌った作品です。初めて沖縄方言で歌ったものだったんですけど、これがめちゃくちゃバズって、登録者が一気に1万人を超えたんですよ。この作品がきっかけとなって、他の動画も知ってもらえるようになりました。自分たち自身、制作自体が「楽しいからやっている」というのが大きい。モチベーションが高いまま継続できています。
-以後は、作品に沖縄色がより強まっていきますね。
HOMARE 正直言うと、もともとは、曲中に三線やウチナーグチを安易な形で入れたくないという抵抗がありました。アイデンティティを安売りしているような気がして避けていたんです。作品の中の沖縄要素を強めていった時期から、ちゃんと沖縄の文化に向き合い始めました。
仲嶺 普段は古典音楽の世界でやってきて、Nanaironote には2021年に初めて参加しました。徐々にライブに参加する頻度が高くなり、現在はコアメンバーとなりました。ステージではダブルネック三線を演奏しています。
インパクトだけじゃないダブルネック三線
Nanaironoteの(左から)HOMARE、Niina、仲嶺良盛。HOMAREの手にはサンレレ、仲嶺の手にはダブルネック三線=6月、北谷町内
―ダブルネック三線!なんで竿が2本もある特殊三線を使っているんですか?
仲嶺 ポップス曲などでは転調(曲の全体的な高さが変わること)があるので、それに対応するためです。調弦が違うんですよ。
HOMARE 沖縄の要素を強めるとなると、やっぱり本物の古典音楽家であるもーりー(仲嶺)は欠かせない存在。心強いです。ウチナーグチ翻訳も琉歌の要素を入れつつ、やってもらっています。
―今後の展望を教えてください!
HOMARE これからも沖縄方言で歌うカバーソングを発信し続けながら、沖縄の魂や想いを込めたオリジナル曲も制作していきます。
Nanaironoteの(左から)仲嶺良盛、トカシキマコト、Niina、HOMARE(提供)">
Nanaironoteの作品のスクリーンショット(元リンク)">
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音楽家HOMAREが中心となってさまざまな演奏家やシンガーとコラボレーションする音楽YouTubeチャンネル「Nanaironote(ナナイロノート)」が、7月18日(金)午後7時半から、沖縄県北谷町のライブハウス「MOD’S」で初ワンマンライブ「カリーさぁVIVA!!」を行う。ウチナーグチで歌うカバーソングや緻密(ちみつ)に作りこまれた映像作品が話題を呼び、海外公演も重ねるNanaironote。
HOMAREは「今まで応援してくれた人や力になってくれた人に恩返しをする、感謝祭のようなライブにしたい」と意気込んでいる。コンセプトは「沖縄の魅力を世界発信」。メンバーのHOMARE、Niina、仲嶺良盛にNanaironoteのこれまでと今後を聞く。
Nanaironoteの作品のスクリーンショット(元リンク)
一口メモ:ナナイロノート
沖縄の才能あるミュージシャンや魅力ある文化、美しいロケーションを、音楽と映像で世界に発信することをコンセプトに2018年始動。YouTubeチャンネルの登録者は約7万人、総再生数1500万回超(2025年7月時点)。2024年1月からはギターのHOMARE、ボーカルのトカシキマコト、ボーカルのNiina、唄三線の仲嶺良盛の4人をコアメンバーとして、多くのミュージシャンらと共に作品を作り続けている。YouTubeチャンネルへのリンクはこちら。
ファンに向けたライブを定期開催へ
Nanaironoteの(左から)唄三線の仲嶺良盛、ボーカルのNiina=6月、北谷町内
-今回の初ワンマンライブはどのような経緯で実現することになったんですか?
HOMARE 普段はイベントやフェス、企業案件のライブに出演することが多いのですが、一般の方が入れない場合もあるんですよ。ファンの皆さんと直接会えるライブを定期的に開催したいという気持ちで今回のライブを主催しました。
-ライブの見どころを教えてください!
Niina ワンマンライブということもあって、メンバーのプライベートな一面もどんどん見せていきたいと思います。
仲嶺 二部構成になっているんですが、幕間にメンバーごとのコーナーを設けます。僕は古典音楽を演奏します。
本編のセットリストも盛り上がる曲が中心になっています。
「映っているもの全てで沖縄を知れる」
-Nanaironoteの始まりはどういうきっかけがあったんですか?
HOMARE もともとバンドとして活動していたんですけど、ボーカリストが変わったり、バンドが解散したりすることによって音楽の一貫性が保てなくなるジレンマがずっとありました。ギタリストである自分を軸にアーティストとコラボすることで、「自分にしかできない独自の活動」をしたかったという背景があります。共演するアーティストの魅力を知ってもらうだけでなく、その人自身の活動に役立ててもらいたいという思いも強いです。
NanaironoteのHOMARE=6月、北谷町内
ー動画の撮影場所にもこだわりがあります。やんばるの森や識名園、中城城址など、自然と文化の両面から沖縄の魅力を発信し、過去には沖縄建築賞を受賞した建造物をロケ地とすることで「音楽×建築」のようにジャンルの垣根を超えた表現も手掛けましたね。
HOMARE 音楽や歌だけではなく、ロケーションや衣装、楽器を含めて、映っているもの全てで沖縄を知れるチャンネルであることを意識しています。
―コラボをきっかけにNiinaさんはNanaironoteに本格加入することになりましたね。
Niina Nanaironoteとして活動するようになってから、お客さんによりしっかりと歌を届けたいというプロ意識が芽生えました。ステージを見てくれた人に元気を与えたり、ハッとしてもらえたり、涙を流してもらえたりという、何かしら良い影響を与えられるアーティストになれたらと思っています。
「継続は力なり」 でバズった18本目の作品
―着実に知名度を上げてきている印象です。
HOMARE 始めた当初は、いろんな才能あるアーティストとコラボして、映像のクオリティを高くすればチャンネル登録者はすぐ100万人に行くんじゃないかって思っていたんですよね(笑)。
ところがやってみたらそんなに簡単ではありませんでした。1年半で17本の作品を出して、登録者は何人だったと思います?900人ぐらいだったんですよ。
―それでも粘り強く継続したから今があるんですよね。
HOMARE 転機となったのは、18作品目に宮城夏鈴さんをボーカルに迎えて、ディズニー映画「アラジン」の主題歌「A Whole New World」を沖縄方言バージョンで歌った作品です。初めて沖縄方言で歌ったものだったんですけど、これがめちゃくちゃバズって、登録者が一気に1万人を超えたんですよ。この作品がきっかけとなって、他の動画も知ってもらえるようになりました。自分たち自身、制作自体が「楽しいからやっている」というのが大きい。モチベーションが高いまま継続できています。
-以後は、作品に沖縄色がより強まっていきますね。
HOMARE 正直言うと、もともとは、曲中に三線やウチナーグチを安易な形で入れたくないという抵抗がありました。アイデンティティを安売りしているような気がして避けていたんです。作品の中の沖縄要素を強めていった時期から、ちゃんと沖縄の文化に向き合い始めました。
その時にウチナーグチ(沖縄語)がユネスコの消滅危機言語に認定されていることを初めて知り、むしろ積極的にウチナーグチで歌う作品を作っていこうと方向転換しました。動画タイトルなどでは、県外の方にも分かりやすいように、敢えて「沖縄方言」という表記を用いて、関心を向けてもらうきっかけにしている部分もあります。
仲嶺 普段は古典音楽の世界でやってきて、Nanaironote には2021年に初めて参加しました。徐々にライブに参加する頻度が高くなり、現在はコアメンバーとなりました。ステージではダブルネック三線を演奏しています。
インパクトだけじゃないダブルネック三線
Nanaironoteの(左から)HOMARE、Niina、仲嶺良盛。HOMAREの手にはサンレレ、仲嶺の手にはダブルネック三線=6月、北谷町内
―ダブルネック三線!なんで竿が2本もある特殊三線を使っているんですか?
仲嶺 ポップス曲などでは転調(曲の全体的な高さが変わること)があるので、それに対応するためです。調弦が違うんですよ。
HOMARE 沖縄の要素を強めるとなると、やっぱり本物の古典音楽家であるもーりー(仲嶺)は欠かせない存在。心強いです。ウチナーグチ翻訳も琉歌の要素を入れつつ、やってもらっています。
―今後の展望を教えてください!
HOMARE これからも沖縄方言で歌うカバーソングを発信し続けながら、沖縄の魂や想いを込めたオリジナル曲も制作していきます。
そして、これまで応援してくれたファンの皆さんと一緒に、沖縄アリーナでワンマンライブを実現することが目標です!
Nanaironoteの(左から)仲嶺良盛、トカシキマコト、Niina、HOMARE(提供)">





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