4月26日深夜、同市の海中道路ロードパークをランニングしていた矢ヶ部さんは、海の方から「助けて」という声を聞いた。
矢ヶ部さんは迷うことなく海に向かい、約20メートル泳いで女性の元へ。背後から抱きかかえるようにして岸まで泳ぎ、無事救助した。女性はパニック状態だったが、「落ち着いて」と声をかけ、到着した消防に引き渡した。
矢ヶ部さんは「怖いという気持ちより、とにかく今助けなければとの思いが強く、体が勝手に動いていた。無事で本当に良かった」と振り返った。
福地常勝消防長は「発見が遅れていれば大がかりな捜索になる可能性もあった。勇気ある行動に、心から感謝したい」と語った。(中部報道部・垣花きらら)