第69回(2025年度)沖縄タイムス賞の贈呈式と祝賀会が1日、那覇市おもろまちのザ・ナハテラスであり、各分野で功績のあった4個人と3団体に正賞が贈られた。感謝状1件も贈呈された。

 正賞は産業部門で拓伸会(拓南グループ)、文化部門で「組踊音楽太鼓」人間国宝の比嘉聰さん(73)、「八重山上布」人間国宝の新垣幸子さん(79)。体育部門で県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者の仲程力さん(91)、元県高校野球連盟理事長の安里嗣則さん(85)。社会活動部門で米軍機墜落事件の記憶を継承する「NPO法人石川・宮森630会」、特別賞で沖縄戦の全戦没者名を刻む県の「平和の礎」事業が受賞した。
 感謝状を受けたのは、1975年の沖縄国際海洋博覧会以来、イルカショーで活躍するオキちゃんとムク。沖縄タイムス賞始まって以来初の動物への贈呈となった。 沖縄タイムス社の瑞慶山秀彦社長は「沖縄の産業発展、伝統文化の継承、スポーツ振興、平和発信に多大なる貢献をいただいた」とあいさつ。特別賞を受けた玉城デニー知事は、沖縄戦から80年、平和の礎建立から30年となることに触れ「平和を希求してやまない沖縄の心を発信し続けたい」と決意を語った。(社会部・嘉数よしの)
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