第69回沖縄タイムス賞の贈呈式・祝賀会が開かれた那覇市のホテルには、受賞者の家族や友人、教え子ら約200人が詰めかけた。受賞者はこれまでの感謝と今後の抱負を語り、関係者は花束や拍手で祝福した。

 八重山上布の継承・発展に尽くしてきた新垣幸子さん(79)は、初めて沖展に出展した作品で奨励賞を獲得したことを回想し「思いの込められた賞と受け止め作品を作り続けてきた」と感謝。太鼓の代表的奏者として実演の第一線に立つ比嘉聰さん(73)は「太鼓の発展に努め、後輩の力にもなりたい」と意欲を示した。
 沖縄の高校野球の底上げに情熱を注いだ安里嗣則さん(85)は「どうしたら沖縄の球児が強くなるかを考えてきた。もっと強くなると思う」と後輩にエール。90歳を超えた今も国内外で沖縄空手の普及、指導に力を尽くす仲程力さん(91)は、長年かけて心身を鍛える空手の魅力を語り「一層精進する」と決意を見せた。
 「NPO法人石川・宮森630会」の久高政治会長は、米軍機による事故の不安が続いているとし「報道の力を借りてこれからも事故の記憶を伝えたい」と語った。製鉄、製造業で県経済の発展に貢献してきた拓伸会(拓南グループ)の古波津昇会長は「沖縄の発展のために、鉄や資源の再資源化を進めたい」と力を込めた。(社会部・嘉数よしの)
オキちゃんとムクに感謝の号外
美ら海水族館 来場者に配る
 【本部】本部町の沖縄美ら海水族館のオキちゃん劇場では1日、イルカのオキちゃんとムクに沖縄タイムス賞感謝状が贈られたことを記念し、来場者に「特別号外」が配られた。ショーの前に感謝状贈呈を説明するアナウンスがあり、職員らが「特別号外」を手渡した。
家族や教え子ら200人が詰めかけ 沖縄タイムス賞の贈呈式 受...の画像はこちら >>
家族や教え子ら200人が詰めかけ 沖縄タイムス賞の贈呈式 受賞者、感謝と今後の抱負語る
イルカショーの来場者に「特別号外」が配られた=1日午前、本部町・沖縄美ら海水族館のオキちゃん劇場
編集部おすすめ