市場は2014年、観光誘客と地域振興を目的にオープン。市が所有し、奥武島漁業組合が指定管理している。飲食スペース部分の増築の総事業費は約1億4千万円で、うち7割に沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を充てた。現在は8店舗が入居し、天ぷらや海鮮丼、ベーグルなどを販売している。
セレモニーで嶺井藤夫組合長は「私たちには宝物がある。何回来ても何時間いても癒やされる空気と海がある。今以上に活気あふれた奥武島になるように頑張りたい」とあいさつ。
南城市の古謝景春市長は「オープン当初はテナントから『施設ができても電気料が払えない』『商品が売れ残ったらどうしよう』という声があったが、無事に増築できて良かった」と話した。
奥武島出身の中村直哉議長は「奥武島には市場の外にもたくさんお店がある。相乗効果でPRしていきたい」と意気込んだ。
増築工事に携わった嶺建設、総合設計玉城、大盛設備、ミネイ電工の4社に感謝状が贈られた。(南部報道部・平島夏実)