沖縄県石垣市内の民宿で2022年12月、仕事仲間の知人に性的暴行を加え負傷させたとして、強制性交等致傷罪に問われた男(57)の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は3日、一審那覇地裁の無罪判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。三浦隆志裁判長は一審判決が証言の評価や事実認定を誤った疑いがあると指摘。
「さらに審理を尽くす必要がある」と判示した。
 一審判決は、知人は性行為に同意していなかったが、被告が同意があるものと「誤信」していたと判断し、無罪とした。一方、控訴審判決は一審判決が知人の証言のうち、友人や医師にレイプされたと被害申告した点の信用性を認めつつ、「やめてほしい」と抵抗の意思を示したことや被告が「動くな」と抵抗を制したという点を認めなかったのは「不合理」と指摘。知人が「一連一体の事実関係として述べたと認定することが自然だ」と指摘した。
石垣島の民宿で起きた性的暴行事件の無罪判決を破棄 高裁那覇、...の画像はこちら >>
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