3日公示された参院選比例代表には、自民で現職の比嘉奈津美氏(66)、いずれも新人で日本維新の会の赤嶺昇氏(58)、社民の山城博治氏(72)、政治団体「再生の道」の宜保晴毅氏(57)が立候補した。各氏は県内外で出発式を開き、支持拡大を訴えた。
 

(左から)自民で現職の比嘉奈津美氏、いずれも新人で日本維新の会の赤嶺昇氏、社民の山城博治氏、政治団体「再生の道」の宜保晴毅氏

自民・比嘉奈津美氏 歯科医の環境改善に力
 自民党公認で現職の比嘉奈津美氏(66)は3日午後2時から、東京・千代田区の歯科医師会館で出発式を開いた。支援を受ける日本歯科医師連盟(日歯連)の関係者を前に、比嘉氏は「業界の皆さんが安心して仕事のできる環境づくりに努めていきたい」と強調。「診療報酬改定など、いい流れをつくることが大事だ」と、2期目の当選へ支持拡大を訴えた。加藤勝信財務相も応援に駆け付けた。
維新・赤嶺昇氏 地位協定改定が最優先
 日本維新の会の赤嶺昇氏は3日、浦添市の大平交差点で第一声を上げた。最優先する政策に日米地位協定の抜本的改定を掲げ、「子どもや女性を守るために改定は絶対必要」と力を込めた。2600億円台まで減額された沖縄関係予算にも言及し「国税を払い、犠牲を払ってきたのが沖縄県民だ」と強調。消費税減税を目指すと宣言し「一番苦しんでいる国民に目を向けるべきだ」と訴えた。
社民・山城博治氏 防衛増税より消費減税
 社民の山城博治氏は3日午後5時から、那覇市の久茂地交差点で出発式を開いた。物価高による貧困や防衛費の増額を問題視。対GDP比5%を防衛費に充てる米国の要請は「沖縄を戦場にすることを前提としている」とし、断固反対すると強調した。コメ不足などの生活問題についても「暮らしが成り立たない」と危機感を示し、消費税減税を訴えた。
社民党党首の福島瑞穂氏も駆け付けた。
再生の道・宜保晴毅氏 教員の手当や給与増へ
 元豊見城市長で、政治団体「再生の道」の宜保晴毅氏(57)は3日、豊見城市の豊見城交差点で出発式を開いた。全国的な教員の人材不足に触れ「残業した人、部活の顧問には手当を与え、給料を上げよう」と処遇改善を訴えた。
 宜保氏はオール沖縄県政になってから沖縄振興予算が減ったと強調。「県民が基地で争うのではなく、経済自立し、負の連鎖を断ち切るべきだ」と訴えた。
比嘉氏・赤嶺氏・山城氏・宜保氏 比例代表に立候補の4氏、沖縄...の画像はこちら >>
(左から)自民で現職の比嘉奈津美氏、いずれも新人で日本維新の会の赤嶺昇氏、社民の山城博治氏、政治団体「再生の道」の宜保晴毅氏">
編集部おすすめ