那覇市は4日、市内の児童関係施設で、インフルエンザの集団発生が確認されたと発表した。6月下旬~30日に感染した患者数は59人で、全員インフルエンザA型。
入院が必要な重症例は確認されていない。市の公表基準が策定された2018年度以降、新型コロナウイルス以外で、社会福祉施設などでの患者数が50例を超える集団発生の事例は初めて。
 市保健所によると、市内の定点医療機関から6月23~29日に寄せられた定点当たりのインフルエンザ報告数は5・6。注意報レベルの基準値10・0を下回っているものの、社会福祉施設などでの集団発生や学校での学級閉鎖の報告もあるとして、警戒を呼びかけている
 インフルエンザ型別内訳はA型26人、B型3人、不明27人。年代別にみると、5~9歳の小児の割合が高い。
 市は、幼児や小児を中心とした流行である一方、家庭内で高齢者が感染し肺炎を合併したり、小児も重症化したりする場合があると指摘。手洗い、換気、咳エチケットなどの感染予防対策を呼びかけている。
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