2020年9月に那覇市の安謝交差点付近のマンホール46カ所などから汚水があふれ出た事故で、那覇市が応急対応や清掃、消毒などの費用約459万円の支払いを求め、事故の要因となった下水道を管理する県を相手に訴訟を提起していたことが4日までに分かった。那覇市によると、14年度以降では、市が県を訴えた訴訟は初めて。

 那覇市は直接の費用のほか、対応に当たった職員の時間外労働の費用などを県に求めたが、交渉が難航。23年に提訴した。
 県は4日の県議会土木環境委員会で、今年3月に受け入れた裁判所の和解勧告に基づき、那覇市へ230万4120円を支払うための議案を6月定例会に提出していると説明した。
 事故では安謝交差点付近の東西約1キロ区間にある46カ所のマンホールなどから汚水があふれ出た。県所有の下水道管が破損し、土砂が管内に堆積。管がふさがれたことで、接続されている市の下水道管からも下水が流れ出たという。
(政経部・田中青葉)
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