【石垣】羽田空港など国内主要空港で免税店を展開する日本空港ビルデング(東京都、日本空港ビル)が3日、石垣市の石垣空港国際線ターミナルビルに免税店をオープンした。県内空港への出店は初めて。
4月に国際線が約5年ぶりに再開したほか、今後は新規就航も控える石垣。東アジアに近い国内最南端の国際空港で、旺盛なインバウンド(訪日観光)需要の取り込みを狙う。(八重山支局・砂川孫優)
 免税店は 国際線ターミナルビル2階の搭乗待合室内に出店。区画は52平方メートル。国際線の航空機地上支援事業を行っているケイトマン・ザ・スカイ(石垣市)に業務委託して運営する。
 店内ではインバウンド客に人気の菓子や雑貨、県内産品など97種類の商品を取り扱う。9月以降は国産化粧品などもそろえる。
 日本空港ビルは、国内初の空港免税店を運営して今年で60年を迎える老舗。多様化するインバウンド客の旅行動向を分析して2022年3月に熊本空港の免税店で卸売事業を開始した。24年2月には地方空港初の直営店を茨城空港に出店後、同6月に花巻空港へ出店している。
 石垣は台湾と香港、韓国を結ぶ国際線が運航している。今月は新たに別の航空会社が台湾路線を就航させる計画で、旅客数が増加している。

 日本空港ビルの担当者は「石垣は東アジアに近く、八重山観光は高いポテンシャルを持っている。免税店運営のノウハウを生かして空港での満足度を向上させたい」と話した。
沖縄・石垣空港国際線に免税店がオープン 日本空港ビルが県内に...の画像はこちら >>
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