【浦添】浦添市経塚の浦添工業高校調理科の3年生11人がこのほど、市内で収穫された蜂蜜を使ってマドレーヌや団子、飲み物などのレシピを開発した。5月末に「はちみつから学ぶ・つながる・広がる会」と題して校内で試食会を開き、蜂蜜提供者らを招いて交流。
6月に市内で販売した蜂蜜入りのマドレーヌ約50個はおよそ10分で売り切れるなど好評を博した。(浦添西原担当・新垣玲央)
 蜂蜜は、ひきこもりなどの問題を抱える若者の社会参加を支援するため養蜂に取り組む「Bee free」(ビーフリー)と「てぃーBEEハニー」(てぃーびーはにー)が提供した。5月の試食会には、両団体の関係者や、巣箱を置いて協力している勢理客、城間の自治会長らが参加した。
 会場には「はちみつ入りマドレーヌ」や白玉団子で包んだ「はちみつ入り団子」、蜂蜜の香りを添えたピクルス、濃厚な甘さを生かした「はちみつナッツ漬け」、「ハニージンジャーティー」などの試作料理が並んだ。
 参加者は、料理に舌鼓を打ちながら生徒と会話を弾ませた。勢理客自治会の又吉京子会長は「本当においしくて素晴らしい」と笑顔。城間自治会の宮城直会長は「蜂蜜からつながりができた。こういった交流が今後も続けば」と期待した。
 提供食材を「絶対にまずくしたくない」との思いで試行錯誤したという金子逢叶さん(18)は「地域の良さを大切にしながら、地域の食材の魅力を最大限に引き出せる調理人を目指したい」と話した。
 取り組みは「課題研究」の授業の一環で、「地域連携班」の生徒がレシピ開発を担った。6月の販売は「お店づくり班」の24人がランチメニューを考え、調理から配膳、会計など店舗運営を学ぶランチ販売と合わせて行った。
 調理を担当したお店づくり班の大城哀樹さん(17)は「おいしく食べてくれるお客さんを見て頑張って良かったと思うし、調理が楽しくなった。
調理師を目指すが、まだ足りないところばかりなのでもっと勉強したい」と話した。
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「絶対にまずくしたくない」 高校生が地元の蜂蜜使い新レシピ 開始10分で売り切れる 沖縄・浦添市
「はちみつから学ぶ・つながる・広がる会」と題した試食会で蜂蜜提供者らと交流する生徒=5月30日、浦添市・浦添工業高校
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