8日に非常に激しい雨が降った沖縄本島地方。多くの人の退勤時間にも重なり、雨や道路冠水の影響とみられる渋滞が各地で発生した。
沖縄市や嘉手納町、読谷村など本島中部の複数の市町村が避難指示を出した。

「雷が落ちて家が燃えている」と通報のあった家=8日午後、西原町小波津(読者提供)

 西原町小波津では午後4時15分ごろ、「雷が落ちて煙が出ている」と119番通報があった。東部消防組合消防本部によると、鉄筋コンクリート造平屋の民家から出火し、全焼した。けが人はいなかったが、2体の動物の死骸が見つかった。消防などが火災原因などを調べている。
 住民の女性(71)は当時、家のリビングで横になっていたところ、落雷とみられる大きな爆発音を聞いた。驚いて廊下に出ると、夫の部屋から火が出ていたという。
 「誰か助けて」と外に出て声を上げたが、飼っていた犬のモモと猫のレオを連れ出す余裕はなかった。
 家族同然だった。焼け落ちたわが家を前に「かわいそうに。もうどうしようもないよ」と肩を落とした。同居する夫や子ども2人は外出中だった。


住人が撮影していた生前のモモの写真。「一番なついてくれて特別な思いがあった」と話す(住人提供)

 県消防防災対策課によると、大雨の影響で、夕方に沖縄市や嘉手納町など本島中部の5市町村に土砂災害警戒情報が出されたが、午後10時半に全て解除された。北谷町では床上浸水1件が確認された。(社会部・吉田光、平良孝陽)

生前のモモの写真。「一番なついてくれて特別な思いがあった」と話す(住人提供)
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大きな爆発音、部屋から出火「誰か助けて」と外へ 落雷が原因とみられる火災 住人は家族同然のペットを失い落胆
住人が撮影していた生前のモモの写真。「一番なついてくれて特別な思いがあった」と話す(住人提供)">
大きな爆発音、部屋から出火「誰か助けて」と外へ 落雷が原因とみられる火災 住人は家族同然のペットを失い落胆
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