大会に出場できるのは、オーディションを通過したマジックキャッスルの会員のみで、世界各国からえりすぐりのマジシャンが集まった。審査方式は50人の審査員による投票制。1時間半から2時間の制限時間内に、各テーブルを回りマジックを披露した。
技の難易度だけではなく、審査員とのコミュニケーションも重要なため「ゆんたく」を意識。十八番であるトランプを使ったカードマジックではスタンディングオベーションが起き、コロナ禍前の2018、19年に2連覇して以来の栄冠をつかんだ。
沖縄タイムス社主催の「夢の種まきプロジェクト」で県内の学校を巡回した経験を持つ。夢を与える立場だったが、子どもたちの喜ぶ姿から元気をもらったと振り返る。
次の目標は、FISMと呼ばれる世界大会への出場とマジックキャッスルが選ぶマジシャン・オブ・ザ・イヤーの獲得。「さらに上のステージで戦えるようになって、いつか沖縄で恩返しができたらうれしい」と意気込んだ。(社会部・西平光葉)