ネギの山に麺をくぐらせ口に運ぶと、シャキシャキと音を立て、ほのかな風味が口に広がる。
2019年7月に宜野座村漢那に開業した「パーラー・カズ」は地元民から愛されるそば屋だ。
メインメニューは三枚肉(中・700円)と軟骨ソーキ(中・800円)の沖縄そば。こだわりはネギとスープだ。村農業後継者等育成センターからスープと相性が良い小ネギを仕入れている。そばには細かく刻んだ小ネギを山盛りのせる。好みで2倍増(150円)も可。スープは豚骨ベースで、豚骨、廃鶏、かつお節、昆布、タマネギを使いあっさり仕上げている。
辛いもの好きな桜沢さんの趣味を反映させた「辛~い沖縄そば」もある。これで満足できない人は島唐辛子を使った「カズの極そば」(1200円)に挑戦を。ロックバンド「X JAPAN」好きなだけに「紅に染めました」とニヤリ。
自家製トマトソースでご飯を炒めたオムライスや、しょうゆベースのチャーハンも人気がある。
桜沢さんは同村出身で、生後すぐ県外に移り、大学生以降は埼玉県で過ごした。千花さんと結婚し、3人目の子どもを授かった機会に帰郷し、親戚の食堂だった現建物を改装してパーラーを開業した。100円そばが人気を博し約5カ月後にはそば屋に移行した。
地元客以外に、村内で開かれるプロ野球阪神タイガースのキャンプを訪れる客も多い。8日で店は6周年を迎えた。
桜沢さんは「地元の人がもっと利用しやすい店づくりを考えていきたい」と意気込んでいる。(北部報道部・比嘉海人)
【お店データ】営業時間は月~土曜日の午前11時~午後5時。日曜定休。駐車場約10台。電話090(9815)7175

