「小学生みたいに誰かの悪口で団結しているノリが気持ち悪い。いつか、自分も順番が回ってくるのに」。那覇市の女性(45)は「クラスではなく国単位で起きているいじめは笑えない」と嘆いた。
隣に立った糸満市の女性も「差別が雪だるま式に大きくなっている」と相づちを打った。「日本人ファーストと言っても、沖縄県民は排除されるのではないか」と疑念を抱く。
スタンディングは市民グループ「Nu-jiCha(ヌージチャー)」の代表らが知人を中心に呼びかけた。「3人くらいかと思っていたが、たくさん来てくれた」。危機感が広がっている手応えを感じた。
「身内がヘイトをあおる政党を支持するようになった」という30代の女性は、初めて抗議行動に参加した。「自分も何かしら行動しないと取り返しがつかなくなると思った」と話した。
(編集委員・阿部岳)