沖縄県石垣市の中山義隆前市長(58)の失職に伴う市長選で、中山前市政に対し野党系市議の砥板芳行氏(55)が13日、石垣市内で記者会見し、立候補を正式に表明した。「市民ファースト」を掲げる砥板氏は「市民目線の市政を1期4年で取り戻す」と訴えた。
市長選は8月10日告示、同17日投開票。
 中山氏は議案改ざん問題で市議会から不信任決議を受け、6月29日付で失職した。
 砥板氏は市長選の争点に議案改ざん問題を挙げたほか、台湾有事を念頭に置いた石垣を含む八重山地域での防衛力強化と日米共同訓練の実施に反対する姿勢を打ち出した。
 所属していた国民民主党はすでに離党し、無所属で立候補する。
 石垣市長選には前市政に中立市議の箕底用一氏(44)も立候補を表明。一本化について砥板氏は「最後まで働きかけを続ける」と述べた。
 前市政与党側は、5期目を目指す中山氏の擁立を今月16日に決定するとみられる。
 砥板 芳行氏(といた・よしゆき)1969年10月8日生まれ。同市登野城出身。東京デザイナー学院中退。2022年の市長選で落選した。2010年市議選で初当選し、現在4期目。

(八重山支局・砂川孫優)
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