参院選投開票日の20日ごろに「大型台風が接近する恐れがある」として、沖縄選挙区に立候補している奥間亮氏(38)=自民公認、公明推薦=が、SNSで県民に期日前投票を呼びかけている。ファクトチェックすると台風接近の予報はなく、「根拠不明」だ。
(デジタル編集部・篠原知恵)

大型台風接近の恐れがあるとして期日前投票を呼びかける奥間亮氏の後援会のインスタグラム投稿

 奥間氏や後援会のアカウントは、14日までに「沖縄にお住まいのみなさまへ」「参議院投票日近辺に大型台風接近の恐れがあります」「安全第一です!台風が来る前に期日前選挙で投票を済ませておきましょう!」とインスタグラムなどのSNSに投稿。早めに期日前投票に行くよう呼びかけている。
 一方、沖縄気象台によると20日の沖縄地方は14日時点で曇りの予報で、台風や大荒れとなる見通しはない。担当者は「台風の接近を完全に否定できるわけではないが、現時点で(台風のたまごにあたる)熱帯低気圧も現われていない」と説明する。
 米軍合同台風警報センター(JTWC)も、台風が20日ごろに沖縄地方に接近するとの情報は発表していない。
 これらの事実をNPO「ファクトチェック・イニシアティブ」(FIJ)の基準に照らして、「誤りと証明できないが、証拠・根拠がないか非常に乏しい」ことを指す「根拠不明」と判断した。

ファクトチェックの基準
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