球団は毎年2月、1軍は宜野座村で、2軍はうるま市で春季キャンプを行う。同村からは「パーラーぎのざ」「食堂まんじろう」「菜魚」「大也丸」の4店、同市からは「やぎとそば太陽」「うるまジェラート」の2店が出店する。
きっかけは約3年前、パーラーぎのざでの一幕。キャンプ観戦をする阪神ファンらが、村商工会の仲村伊由(いより)さんと店主の新里玲奈さんとの談笑の中で「沖縄の店が甲子園に来たらいいのに」とポツリと漏らした一言だった。
「村を盛り上げるためなら苦労はいとわない」と自負する仲村さんがすぐさま球団に掛け合った。断られたが粘り強く交渉を続け、了承を得た。うるま市にも呼びかけ、出店が決まった。
パーラーぎのざは、糸満市出身の岡留英貴投手をもじったタコスボール「岡留ボール」や岩貞祐太投手に着目した「いわさだアンダギー」などを販売する。
新里さんは「村のPRになればうれしい。店は今年で22年目で藤川球児新監督の背番号は22番。縁起が良いから優勝するね」と笑う。