プロ野球阪神タイガースの本拠地である兵庫県の阪神甲子園球場に26、27両日、球団のキャンプ地である沖縄県宜野座村とうるま市の飲食店が初めて出店する。「キャンプ地グルメフェスin甲子園」のイベントで、村商工会の働きかけで決まった。
沖縄そばやもずくの天ぷらなど沖縄らしい商品を並べ、阪神ファンの応援を後押しする予定だ。(北部報道部・比嘉海人)
 球団は毎年2月、1軍は宜野座村で、2軍はうるま市で春季キャンプを行う。同村からは「パーラーぎのざ」「食堂まんじろう」「菜魚」「大也丸」の4店、同市からは「やぎとそば太陽」「うるまジェラート」の2店が出店する。
 きっかけは約3年前、パーラーぎのざでの一幕。キャンプ観戦をする阪神ファンらが、村商工会の仲村伊由(いより)さんと店主の新里玲奈さんとの談笑の中で「沖縄の店が甲子園に来たらいいのに」とポツリと漏らした一言だった。
 「村を盛り上げるためなら苦労はいとわない」と自負する仲村さんがすぐさま球団に掛け合った。断られたが粘り強く交渉を続け、了承を得た。うるま市にも呼びかけ、出店が決まった。
 パーラーぎのざは、糸満市出身の岡留英貴投手をもじったタコスボール「岡留ボール」や岩貞祐太投手に着目した「いわさだアンダギー」などを販売する。
 新里さんは「村のPRになればうれしい。店は今年で22年目で藤川球児新監督の背番号は22番。縁起が良いから優勝するね」と笑う。
仲村さんは「ぜひ県民も足を運んでほしい。今後は阪神ブランドも活用した地域活性化の取り組みも検討したい」と意気込んだ。
「いわさだアンダギー」や「岡留ボール」も 甲子園球場に沖縄グ...の画像はこちら >>
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