県生活安全安心課によると、課金に関する相談は年々増加傾向にある。「親の古いスマホを自宅Wi-Fiにつなげて小学生の子に使わせていたら、残っていたアカウントやクレジットカード情報を利用してオンラインゲームで課金していた」「保育園児に親のスマホでゲームをさせていたら知らない間に課金していた」「親のクレジットカードを勝手に使用してゲームを繰り返していた」などの事例があった。
同課は「ネット上では子どもの年齢確認が難しく、民法で定められた未成年者取消権で契約の取り消しが困難な場合がある」と指摘。保護者のアカウントを子どもに使わせず、親が子どものゲーム時間などを管理できる「ペアレンタルコントロール」機能を利用するといったルールを、家族で話し合うことが重要だとした。
この他、特殊詐欺の疑いがある相談は218件。うち80件は国際電話からの着信に関する相談で、前年の約2・8倍に急増した。投資に関する相談は109件で、うち1千万円以上を支払ったケースが2件あった。(社会部・下里潤)