最優秀賞に選ばれた少年は「鳥カゴの中の気付き」と題し発表。入所した当初はふてくされ、その場その場をやり過ごす日々だったが、県外の矯正施設で重機操縦の免許を取るために勉強に励んだ。無事取得できた成功体験から「自分を変えるために頑張ろうと思った」と生活態度を改めた。「挑戦することで自分に足りなかったものが見えてくる。次の目標に向かって突き進みたい」と述べた。
同じく最優秀賞の別の少年は「本当の大切な人」と題し、女手一つで育ててくれた母親への感謝をつづった。非行を繰り返して関係が悪くなったが、入所後に面会に来てくれた時に申し訳なく思い、「自分にとって本当に大切な人は誰なのか気付くことができた」と語った。
発表を聞いた當銘真栄糸満市長は「未来を切り開くため周囲への感謝を忘れず一歩一歩進んでほしい」とエールを送った。
(社会部・城間陽介)