沖縄少年院(溝口麻美院長)在院生6人による意見発表会が17日、糸満市真栄平の同院で開かれた。14~20歳の46人の在院生から選ばれた6人が過去の過ちに対する反省や社会復帰への決意を思い思いに述べた。

 最優秀賞に選ばれた少年は「鳥カゴの中の気付き」と題し発表。入所した当初はふてくされ、その場その場をやり過ごす日々だったが、県外の矯正施設で重機操縦の免許を取るために勉強に励んだ。無事取得できた成功体験から「自分を変えるために頑張ろうと思った」と生活態度を改めた。「挑戦することで自分に足りなかったものが見えてくる。次の目標に向かって突き進みたい」と述べた。
 同じく最優秀賞の別の少年は「本当の大切な人」と題し、女手一つで育ててくれた母親への感謝をつづった。非行を繰り返して関係が悪くなったが、入所後に面会に来てくれた時に申し訳なく思い、「自分にとって本当に大切な人は誰なのか気付くことができた」と語った。
 発表を聞いた當銘真栄糸満市長は「未来を切り開くため周囲への感謝を忘れず一歩一歩進んでほしい」とエールを送った。
(社会部・城間陽介)
面会に来てくれた母親に接し「大切な人が誰か気付けた」 沖縄少...の画像はこちら >>
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