【南部】日本青年会議所(JC)とJC沖縄地区協議会はこのほど、平和教育の一環として遺骨収集に取り組んだ。沖縄県内の学生や児童15人とJCのメンバーが八重瀬町の壕や糸満市大度のガマを訪れ、壕での暮らしを学んだり、以前に発掘された遺骨や歯を触ったりする体験をした。

 戦後80年がたち、沖縄戦経験者が減少し、継承が難しくなっている今、できることを考えたという。
 平和について話し合うグループディスカッションもあった。学生らは「平和のためにできること」や「国や学校でやってほしいこと」について真剣に話し合った。
 首里高校2年の青田丈さんは「壕は暗くてひんやりしていた。ガマの中の様子は体験しないと分からない。多くの人が体験してほしい」、砂川結凪(ゆいな)さんは「実際に現場へ行って、骨や歯を触ることで忘れてはいけない過去があることを実感した」と語った。
 琉球大付属小学校6年の儀保徳音(のと)さんは「他の人の意見を聞けたことが良かった。戦争を体験した人たちの思いを伝えていくことが大切だと思う」と述べた。(社会部・西平光葉)
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