判決によると2019年9~10月、中国人グループや県内外の指定暴力団関係者らと共謀し、大手金融機関のサーバーへの不正アクセスで別口座に約3700万円を不正送金し、県内のATMから約3400万円を引き出した。日本人グループとの連絡役で、主導的立場にあったとした。
不正に得た現金は、中国人グループが55%、日本人グループが45%の割合で山分けする取り決めがあったといい、判決は被告の報酬が「少ない時で1日数万円、多い時には数日間で数十万円から百数十万円」だったとした。
事件では、インターネットバンキング利用者100人以上の口座から5千万円余りが不正に引き出され、沖縄県警を中心に9県警の合同捜査で31人が摘発された。金融機関の偽サイトに誘導し、口座情報を盗み取る手口「スミッシング」が使われた。