【名護】名護市羽地地域の稲作農家で組織するJA羽地水稲生産部会(仲尾繁部会長)は23日、2期作の苗作りに取り組んだ。メンバー11人が、同市伊差川にある北部地区営農振興センター構内の水稲倉庫に集まり、作業に汗を流した。

 同センター職員で水稲生産部会を担当する新里俊さん(40)は「苗作りには、60×30センチの苗箱2500箱と培土用土1袋20キロ入り600袋、種もみ600キロを使う」と話す。
 作業は水持ちが良いように、苗箱サイズに切り取った新聞紙をぬらして苗箱に敷き、機械で培土して種まきをした後、再び培土して完成させた。苗箱は2、3日で芽が出るといい、倉庫から育苗ハウスへ移動させ、植え付け苗まで成長させた後、8月1日には稲作農家へ配布されるという。
 同生産部会員で最年少の崎山大地さん(30)は「稲作は8年前からやっている。稲刈りの時が最も楽しい」と笑顔。最高齢メンバーで93歳の上原文助さんは「今は機械がやってくれるが昔は苗作りから田植え、稲刈りまですべてが手作業だった」と振り返る。「機械で作業は楽になったが、その分、農家の出費はかさむ」と話した。(玉城学通信員)
(写図説明)稲苗作りに汗を流したJA羽地水稲生産部会のメンバー=23日、名護市伊差川の北部地区営農振興センター
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