【久高泰子通信員】第19回全フランス上地流空手道大会が5月24日、フランスのパリ西郊外のメゾン・ラフィット市のパレ・オムニスポーツ体育館で開かれた。フランス空手道連盟(ブルノ・ベルファイユ会長)が主催し、イブリン県空手道連盟(シルビィ・ガリアナ会長)と宗家系上地流空手道欧州協会(ディディエ・ロルホ会長、島袋幸信技術顧問)が共催した。

 午前中にあった形の試合では、小中高生、成人男女の80人余りが参加し、日頃鍛錬した形を演武して競い合った。午後には組手の試合が行われ、小中高生、成人男女の150人余りの参加があった。
 小中高生の組手試合は防具付きだが、成人男女の試合は顔面寸止めでボディーと下半身は直接打撃のルールで、白熱した激しい攻防戦が繰り広げられた。
 この大会と翌25日に開催された上地流空手道国際セミナーの講師として、フランス空手道連盟が全沖縄空手道連盟副会長の島袋春吉さんと息子の太希さんを招聘(しょうへい)。2人は形の大会で審判を務め、表彰式のメダル授与に立ち合った。表彰式にはフランス空手道連盟副会長のガリアナ・アランさんとメゾン・ラフィット市役所スポーツ推進課長シャルル・フィリップさんの姿もあった。
 25日の国際セミナーには、フランスの上地流だけでなく、ベルギーやスペイン、イタリア勢が加わり、糸東流、松濤館、剛柔流など他流派からも参加。総勢70人余りで熱気に包まれた。
 春吉さんは「仏国に上地流が導入されてから40年余りがたち、今では盛大な大会とセミナーが毎年開催されるほどに普及発展している。海外で沖縄空手の発展を見るのは誠に心強い」と語った。2人は28日にフランス空手道連盟会長を表敬訪問し、沖縄空手への理解と協力に感謝した。
(写図説明)全フランス上地流空手道大会に参加したメンバー=5月24日、フランスのパレ・オムニスポーツ体育館
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