ステッカーには同署の特殊詐欺被害防止PR大使で、格闘家の平良達郎選手(25)=那覇市出身=を起用。
うその電話などで金品をだまし取る特殊詐欺を抑止する目的で、3千枚を作成。「電話でお金の話は詐欺です!」と記され、平良選手がファイティングポーズを取った目を引くデザインが施されている。県内では今年1~5月、特殊詐欺の認知件数が109件(暫定値)で、被害額は約1億8500万円に上る。
そこで那覇署は、ステッカーを配るとともに、おれおれ詐欺や還付金詐欺などの代表的な特殊詐欺の手口が書かれたチラシも配布。「身に覚えのない請求は無視し相手に連絡しない」「一人で悩まず誰かに相談する」などと呼びかける。
希望者には、署員が詐欺に使われやすい国際電話の発信制限をかけられる申請手続きを紹介する。
平良選手は、2023年から同署の特殊詐欺被害防止PR大使として活動してきた。
世界最高峰の総合格闘技「UFC」でフライ級上位に名を連ね、UFCの日本選手最多記録となる6連勝を果たした。8月には米国ラスベガスで次戦が控えている。
髙里誠生活安全官は、平良選手のファンだという。特殊詐欺対策として、国際電話を取らないことなどを挙げ「平良選手のように、詐欺を『ノックアウト』していきたい」と力を込めた。