沖縄地方は27日、熱帯低気圧やその周辺の湿った空気の影響で曇りや雨となり、各地で雷を伴う激しい雨が降った。南大東では午後10時半までの24時間で269ミリの雨量を観測し、1979年の統計開始以来、同所での7月1位の値を更新した。
北大東でも190ミリに達し、2003年の統計開始以来、7月の観測史上最大となった。
 沖縄気象台は28日明け方にかけて、大東島地方に線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が高まる可能性があるとして警戒を呼びかけた。
 南大東村では道路の冠水を確認。村は避難所を開設し、高齢者等避難を発表した。
 気象台によると、沖縄地方は28日にかけて引き続き大気の状態が不安定になる見込み。28日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、大東島地方200ミリ、沖縄本島地方100ミリ。沖縄本島と大東島、宮古島の各地方では、雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨になる恐れがある。
 沖縄旅客船協会によると、熱帯低気圧の影響で27日も計60便の船便が欠航した。(社会部・又吉嘉例)
南大東で24時間雨量が269ミリ 7月の観測史上最大 北大...の画像はこちら >>
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