2024年9月~25年5月に同大教授の講義や、参加した生徒との議論を通して米国社会や歴史、日米関係などを学んだ。自由テーマでまとめた論文で、米国では給付型奨学金が充実し、大学受験ではエッセーも重視されるため、生徒の厳しい家庭環境などのバックグラウンドも生かすことができると言及。学校や地域で家庭を支える仕組みにも触れた。
一方、貧困対策として無料塾や奨学金などの支援策があるものの、アルバイトで塾へ行けないなど沖縄の問題を指摘。必要な時に必要な支援を利用できるよう、給付型奨学金の拡充や大学入試の改革など「包括的な支援が必要だ」と結論付けた。根間さんは「一つの事象に多くの視点があることを学んだ」と手応えを感じている。8月11日にスタンフォード大学で開かれる表彰式に出席する。
将来は、沖縄の起業家や地元企業の経営者が経営力を高める教育の場を展開することを目標に掲げる。本土に収益が流出する「ザル経済」に触れ「沖縄の人が沖縄ブランドを支えられる社会にしたい」と意気込む。(社会部・屋宜菜々子)