沖縄市登川の交差点を望む小高い丘で、草を食べるヤギが地域の人気の的になっている。飼い主は近くで営業する吉本工業の吉本仁代表取締役(50)で、雌のヤギの名は「メーちゃん」。
交差点は県道36号と県道224号具志川環状線が交わる交通の要衝で、通りがかった運転手も「おはよう」「今日も1日頑張ったよ」と、それぞれの思いでメーちゃんにあいさつしながら出勤、帰宅する。近くを通る園児、児童、地域の住民のアイドルでもある。
 ヤギ料理が大好きな吉本さんが7年前、育てて食べる目的で南部から買ってきた。始めは3階のベランダでラブラドール犬のラブちゃんと一緒に飼っていた。メーちゃんはラブちゃんを母親と思い慕っていた。
 ラブちゃんは4年前に死に、メーちゃんも大きくなったので今は地上に小屋を造って飼っている。従業員も毎朝、小屋から出して草のある小高い丘に連れて行く。
 「これほどみんなから愛されているので、もう食用にはできません。大事に育てます」。吉本さんはそう約束した。(仲地清通信員)
「みんなから愛されているので、もう食用にはできません」 沖縄...の画像はこちら >>
編集部おすすめ