浦添市出身のプロボクシング元世界フライ級王者で、世界ボクシング協会(WBA)バンタム級2位の比嘉大吾(29)=宮古工高出、志成=は30日、横浜市内で同級王者のアントニオ・バルガス(28)=米国=と引き分け、バンタム級のベルト奪取をみたび失敗した。試合後、比嘉は「ドローだけどベルトは取れなかった。
これだけチャンスをもらったのに結果を出せなかった。もう終わりだと思う。引退します」と表明した。比嘉の戦績は27戦21勝(19KO)3敗3分け。
 比嘉は1回から左ジャブで主導権を握り、王者バルガスを翻弄(ほんろう)。4回にはカウンターの左フックが決まり、ダウンを奪った。バルガスの反撃には左右のアッパーや左レバーブローなどで対抗していたが最終12回、カウンターの右アッパーを被弾し、ダウンを喫した。ジャッジ3者とも113―113だった。

比嘉大吾、王座返り咲きならず 世界戦ドロー「引退」表明 最終...の画像はこちら >>
比嘉大吾、王座返り咲きならず 世界戦ドロー「引退」表明 最終12回にダウン喫す
試合後の記者会見で引退を表明する比嘉大吾=30日、横浜BUNTAI
編集部おすすめ