フランス・パリに住むラミア・ベエさん(49)は沖縄空手の愛好家で、8月に空手の稽古のため4度目となる沖縄に滞在する。17歳で松濤館空手を始め、8年前にパリ近郊で宗家系上地流を指導する島袋幸信さん(浦添市出身)のセミナーを受講。
上地流の奥深さに感激して以来、島袋さんの下で修行を重ね、現在ではフランス空手道連盟と沖縄の宗家上地流から四段を認定されている。(久高泰子通信員)
 ラミアさんはフランスで積極的に競技空手の大会に参加。今年だけでも軍属関係者の空手大会やパリ地方のシニア大会の40~50歳部門、全フランス上地流大会で形、組手共に1位か2位の好成績を残している。
 今年8月の滞在中には上地流宗家の上地完尚さんや那覇南修武館の島袋春吉さんの下で稽古を積み、小林流の比嘉稔さんと比嘉康雄さん、剛柔流の池宮城政明さんの道場でも修練を重ね、古武道も習う予定。
 歌三線の活動にも熱心。沖縄欧州文化連合会副会長として、フランスと沖縄を結ぶ三線イベントの企画のため、三線工芸の「現代の名工」又吉章盛さんや「三線を広めるプロジェクト」代表の勝連盛豊さんと会うのが楽しみという。
 「沖縄には空手、三線などの素晴らしい文化がある。人々は温かく、食べ物はおいしく、太陽があふれる楽園。沖縄に着くと涙が出るほどうれしい」と来沖に心を躍らせている。
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