沖縄県国頭村が村内で目撃されている「本土由来のニホンジカ」1頭を農林水産物に被害を及ぼす恐れのある「野生の鳥獣」として捕獲することが分かった。鳥獣保護管理法に基づいて県と環境省へ6月に申請し、7月に許可を受けた。
シカは雄とみられ、昨年10月から確認されている。ふんのDNA検査から、本土から人為的に渡った可能性が高いとされたが所有者が見つからず、村が対応を検討してきた。
昨年11月には村内の畜産農家が育てる牛用の牧草が食べられた。東海岸側で個体やふんの目撃が相次いでいたが、今年の4月以降の消息は分かっていない。地元の狩猟免許所持者に依頼し、調査を進めている。具体的な捕獲方法は決まっていない。
村環境保全課は目撃情報を集めている。情報提供は電話0980(41)2530。(北部報道部・大庭紗英)国頭村で目撃された本土由来のニホンジカとみられる雄のシカ=2024年11月22日、国頭村奥(丸田裕介さん提供)">