売上高100億円超の企業は2社増え、81社だった。福山商事 、金秀建設が再び入った。
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100社のうち増収は79社、減収は21社。上位10社の売上高の合計は1兆216億5800万円となり、全体の40・3%だった。
サンエーは物価高騰に伴う販売単価の上昇などで食料品が3・1%増。省エネ家電の県補助事業を追い風に家電の買い替え需要を取り込んだ。
2位の沖縄電力は、夏場の気温が高めに推移し電力需要が増加する一方、燃料価格の低下で燃料費調整額が下がり、減収だった。
3位のイオン琉球は新店舗のオープンや、プライベートブランドの需要増が奏功した。住居やレジャー関連用品、食品、衣料品も好調で、売上高は過去最高を更新した。
4位のりゅうせきは船舶向け燃料の販売量が増えた一方、ガソリンの販売数量が減り、2期連続の減収だった。
5位の沖縄ファミリーマートは沖縄そばのリニューアルやアーティストとのコラボ商品の投入などで1店舗あたり平均日商が高水準となり、2年連続の増収だった。
6位の沖縄セルラー電話はスマートフォンなどの解約数が増えたが、「ジャングリア沖縄」内の基盤整備事業の受注などで増収だった。
7位の金秀商事は新店舗の開業や営業時間の延長などが奏功し、3期連続の増収だった。
8位の沖縄トヨタ自動車は、高価格帯の車両の販売が増えたほか、レンタカー需要の伸びもあり増収。
9位の日本トランスオーシャン航空は繁忙期の増便やチャーター便の運航で旅客数、旅客収入とも増えた。
10位の沖縄出光は電力会社向けC重油が伸びた前年度の反動で減収だった。
増収率トップの企業は東江建設【上位10社の順位表と解説】
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増収率トップ10は東江建設が2・1倍となり初登場で1位だった。大型工事のほか、マンション建設工事などが好調だった。
2位は沖縄食糧。コメの仕入れ価格の高騰分を価格転嫁し、売上高は初めて200億円を超えた。3位は小野建沖縄。
5位はアサヒ。テーマパーク「ジャングリア沖縄」や琉球大学病院の建設に伴う資材の需要があった。6位はJAおきなわSS。ガソリンのクーポン施策などが奏功した。7位はスズキ自販沖縄。半導体不足で供給が制限された前年の反動で軽自動車を中心に伸びた。8位は福山商事。上下水道資材の取り扱いが好調に推移し、4期ぶりに100億円を突破した。
9位は沖縄ホンダ。
減収率トップの企業は拓南製鐵【上位5社の順位表】
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業種別増減収率ランキング【15業種の順位表と解説】
業種別では17業種のうち14業種が売上高を伸ばした。
1位の「不動産・物品賃貸」は那覇空港ビルディングが旅客数の増加で固定賃料や歩合家賃が増えた。トヨタレンタリース沖縄はレンタカーの貸出単価が上昇した。
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2位の「家電・特機」は沖縄メディコ1社。3位の「建設」は12社中11社が増収。東江建設は浦添総合病院の新築、とよみ生協病院の建て替えなどで増えた。アメリカンエンジニアリングコーポレーションは嘉手納基地内の格納庫建設などが寄与した。
4位の「ホテル」はザ・テラスホテルズが客室単価上昇やホテル内施設の客単価の増加などで3期連続増収だった。
17業種のうち「エネルギー(電気・石油・LPG)」のみ減収に転じた。「その他製造」が16年連続、「新聞・放送・広告」が5年連続でそれぞれ100位以内に入らなかった。
グループ企業売上高ランキング【売上高100億円超23社の順位表】
売上高100億円以上の県内グループ企業23社を対象にしたランキングは、1位がサンエーだった。ローソン沖縄や不動産賃貸のサンエー浦添西海岸開発、テナントエリア運営のサンエーパルコを含む4社合計で前年比4・2%増の2371億5600万円だった。
写真を拡大 2024年度県内グループ企業売上高ランキング(100億円以上)
2位はおきでんグループ。総合建設業の沖電工などを含む13社合計で0・1%増の2365億4千万円だった。3位はリウボウグループ。百貨店のリウボウインダストリー、リウボウストア、沖縄ファミリーマートの3社合計で2・7%増の1138億6900万円だった。
ベスト3の顔ぶれは前年度同様。対象グループ企業の総売上高は4・2%増の1兆4083億8100万円だった。